おしまいは、はじまりの、ものがたり




子どもたちに「デザインを学んでもらおう!」を、コンセプトに


デザインユニット「ジィジィ」が結成され、参加させていただいています。


美術館のワークショップの、デザインボランティアも今年で3年目。


1ヶ月後の本番を控え、まとめ中の企画(まだ途中)を、ちょっとご披露します。






ただ、描いたり、作ったりするだけのワークショップとは異なり、


ジィジィでは、「デザインする」を、学び楽しんでもらうために、


コンセプトづくりから、始めてもらうことにしました。


とはいっても、小学生とおかあさんが中心の参加者ですので、


上記の用紙のように、制作の目的を確認する程度です。




おしまいは、はじまりの、ものがたり

 

 

このワークショップのタイトルは、デザインの仕事の進め方を、

 

童話の続編を紙芝居にしてみる、に置き換えて

 

楽しんでもらおうという意図です。

 

私のブログの、うまいこと書いたつもりシリーズ(まだ二つですが)が

 

修正を加えて採用となりました。

 

 

ボーとした時間に妄想で考えてしまう、童話の続編は、

 

お気に入りの映画の続編を、勝手に作って楽しんでいたのが始まりです。

 

デザインを請けるときには、あらかじめ誰に向けてのモノとか

 

なにを最終目標にしているのかなど、打ち合わせから始まります。


続編の物語を考えるのも、本編の流れを変えたり、登場人物の性格が

 

違ったりしたら、不自然な物語になります。

 

デザインするを、このアプローチに置き換えて、理解してもらえるのではないかと…。

 

 

では、うさぎとかめの続編、リヴェンジ・マッチの、はじまり…はじまり…♪

 

 

 

 

 

 

「やあ、カメくん、おはよう。」

 

「おはようございます。ウサギさん」

 

 

とつぜんのあめで、あまやどりしたウサギさんは、

 

もりで、いちばんあいたくない、カメくんとでくわし

 

ちょっと、ばつがわるくなりました。

 

 

カメよりおそいウサピョンと、からかわれている

 

ウサギさんのきもちを、しってかしらずか

 

 

「うさぎさん、あしたは、はれるようですよ。

 

もういちど、レースをしませんか?」

 

 

じつはカメくんも、ウサギさんの、

 

ひるねでかったので、

 

なかまからは、ラッキータートルと

 

からかわれていたのでした。

 

 

「こんどのコースは、がけのうえから、

 

かわをわたってゴールで、どうですか?」

 

 

…ははーん、カメくん、じぶんにゆうりな

 

コースと、おもっているようだけど、

 

ぼくがスイミングスクールで

 

いちばんなのを、しらないんだな。…

 

 

ウサギさんは、もうしでに、

 

ふたつへんじで、オーケーをしました。

 

 

 

よーい、ドン!

 

きのうのあめが、うそのようにはれあがり、

 

ぜっこうのレースびよりです。

 

ウサギさんは、がけをピョンピョン

 

きもちよく、かけおりていきます。

 

 

いっぽうカメくんは、ザザーザザーと

 

こうらをソリにして、あっというまに、

 

ドッボーン! 

 

かわへとびこみました。

 

これにはおどろいた、ウサギさん。

 

ピョーンとかわへ、 

 

ザッバーン!

 

 

フレー がんばれー おうえんにかけつけた、

 

なかまたちの、こえがきこえます。

 

およぎがとくいの、カメくんでしたが、

 

ウサギさんの、まさかのミミカキで、

 

あっというまに、ぬかれてしまいました。

 

 

そのときです、キャーと、ひめいがきこえました。

 

きのうのあめで、みずかさが、ましていたので、

 

リスくんが、ながされてしまったのです。

 

 

 

「たいへんだー」

 

もうすこしでゴールの、ウサギさんでしたが、

 

まよわずターンして、リスくんをおいます。

 

それをみて、カメくんも、あとをおいました。


 


しばらくして、ゴールするカメくんの、

 

こうらのうえで、つかれきった、

 

ウサギさんの、すがたがありました。

 

しっかりとだいた、リスくんもいっしょです。

 


ワーワー もりのみんなが、たたえます。

 

くびのさで、こんかいも、カメくんが、かちました。

 

でも、そんなことは、どうでもよい、ふたりでした。

 


「ウサギさん、こんどはそのミミカキを、

 

ぼくに、おしえてくださいね。」

 

 

みみのない、カメくんのひとことに

 

もりのみんなは、おおわらいするのでした。

 

 


  めでたし…めでたし…



 

いかがでしたか?

 

今この続編をコピーライター氏がリライト、

 

イラストレーターさんが絵を描いてくれています。

 

仕上がりが楽しみです。

 

 

身近なライバルは、大切な存在です。

 

勝ち負けよりも大切なことは、気兼ねなく戦える相手がいる

 

ということでは、ないでしょうか。

 

我が卓球チームも30周年…。いまだ学生のように

 

練習できる仲間がいることは、ありがたいですね。

 

 

ん?話がいつもそれてくなぁ。

 

 

  お し ま い !

 

 

 

 

前ページ    次ページ