ストリートファニチャー

 

 

 

1980年代の後半、各地でいろいろなテーマのプチ万博、いわゆる地方博がブームになりました。


当時名古屋では、「世界デザイン博」なるものが開催され、勤めていた会社にも


地元インテリア関連2社の、パビリオン・プランの依頼がきました。


そのプレゼンボード制作を任されましたが、グラフィックデザイナーである私は、本業よりも


建物のデザインや、会場のストリートファニチャーのデザインに関心がありました。


なぜなら当初のプランでは、あのエットーレ・ソットサス氏にパビリオンのデザインを


お願いする予定だったのです。結局、どういった経緯か分かりませんが、


イベント性の高い別のデザイナーを採用。残念でなりませんでしたが、


ワクワクしてスケッチしながら、末端の仕事を楽しんだのでした。

 

 

 

省スペースのチェア…


当然プロダクトを勉強していませんから、施行とか、耐久性なんかおかまいなしです。


思いつくまま浮かんだアイデアをスケッチを描き、ひとり悦に入ってました。


フェンスにもたれ掛かるとカウンターチェになるとか、吊り輪を引っ張ると


天井から一脚の椅子が降りてくるとか…。コストと耐久性はあやしいですね。


ストリートファニチャー


パビリオン外部には、ゆったりと寛げるストリートファニチャーを考えてみました。


日除けのあるベンチタイプや、もたれ掛かるだけのアートのようなモノ、


子供が喜びそうな、カラフルで旗がはためいてるモノをスケッチしました。


あと一見、岩に見えるんだけど、座るとふんわりと柔らかいクッションとか


本業のプレゼンボードより力がはいっていましたね。





最後は、もうパビリオンとか関係なく、思いつくモノをスケッチしまくり…


カマキリみたいなデスクチェアとか、石を使ったカウンターチェア。


当時はパソコンなどないから、スケッチブック片手に公園で描いていました。


あぁー念頭の目標にスケッチしよう!があったのに、まだ落書きも描いてません。


ひとりじゃだめな私は、まずスケッチパートナーを捜さないといけませんね。


 

 

 

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