初夏の遠足隊
第四回アラカン遠足隊は、初夏の陽気に誘われて、
名古屋から車で約1時間、新緑の焙烙山[ほうろくさん]を
制覇(私だけの感想…)してきました。
いつものように、足手まといにならないよう、
ペース配分を考えながら慎重にスタート。
メンバーにへたれ具合を強調し、なんとか置いて行かれないように、
プライドを捨てた駆け引きも大切です。
しかし、前回から1年半のブランクが不安をあおります。
いつもの遠足隊は、夏の暑さが和らいだ秋でしたが、
今回は初めての初夏。Tシャツの替えを持ってきたり、
準備はしてきたのに、登りはじめて10分で汗がにじみます。
おまけに、いきなりヘビの歓迎に驚き、
後半の出来事を暗示させるようなスタートになりました。
秋と一番違うところは、鳥のさえずりと虫たちとの遭遇かなぁ。
足下には時折トカゲがカサカサ、
顔の周りには小さな虫たちが寄ってきます。
1cmほどの小さなバッタや、5cmほどのトンボ。
池にはカエルの親子が泳いでいました。
1時間半ほどで、駐車場から山頂(標高:683.5m)に到着。
石垣に囲まれた「21世紀の城」と題した、ヒマワリをイメージした
モニュメントの展望塔が迎えてくれます。
螺旋階段を上って絶景をと期待しましたが、
天気が良いのにモヤってぼんやりと蜃気楼のような眺望でした…残念。
しかし石垣に座って、ホトトギスの鳴き声をBGMに、
ぜいたくなランチタイムは、今日一番の爽快・癒やされたひとときです。
山頂の石垣積みは、1985年の国際青年年を記念して造られた、
城跡のようなシュールな空間です。私が子どもの頃だったら、
忍者部隊「月光」ごっこの秘密基地にするなぜったい…。
塔から眺めていた時、さらに高い電波中継塔があることを発見。
あ~ウルトラ怪獣が現れたら、まっさきにひねり潰されるんだろうなぁ…
なんて迷想していました。
帰り道は、登り切った達成感にうかれた私が先頭にたち、
その電波中継塔に引き寄せられるように別ルートで下山。
ここからが、アラカン遠足隊あらため、迷走隊の始まりです。
しばらくして、塔の工事車両用の山道が、反対方向へ下山することが判明。
引き返し、隊長の非難をあびることに…トホホ
先頭の座も明け渡すことに。
アラカンならではの審美眼!錆びて朽ち果てたドラム缶、
苔が生えたコンクリート、部分紅葉の葉っぱ…
4回目にしてやっと購入した登山用スニーカーと、普段卓球の試合で
お世話になっているスポーツゼリー(ふんぱつしてゴールド!
ゴミはもちろん持ち帰り)が、今回私の秘密兵器です。